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「交叉する空間構造」1978年
強化プラスティック、鉄、塗料、530×943×275cm

後藤は、ダイヤモンドの分子構造を母体として4本の手足を持つ炭素原子を人体に置き換えて構成した 「ダイヤモンド構造」(美ヶ原高原美術館蔵)の制作の後、姉妹作であるこの作品を制作した。 黒い男性像と赤い女性像が各72体、合計144体の群像が四肢を伸ばし、お互いに手足をつなぎ連なっている。 幾何学的な組み合わせによって人間感情のウェットな部分が消え、無名の人間達が群舞している様な、エネルギーに満ちた作品になった。