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「とらわれのアクション」1906年
ブロンズ、213×104×95cm

画家として活躍していたマイヨールが彫刻に転じたのは、40歳を過ぎてからの事だった。 彼のつくる女性像は、鋭く突起した部分がなく、丸みのある形の連続である。 この作品は、長く獄中生活を送った社会主義者、ブランキの記念像として制作された。 後ろ手に縛られ身をよじったポーズは、彼の作品にしては珍しくダイナミックな動きをはらむ。 豊満な女性の体に男性的な顔を備え、そのボリュームは見る者を圧倒する。