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ゴ~~~ン。遠くから鐘の音が聴こえる。
喜多「ん、今のは何の鐘だ」
弥次「賽の河原だな」
喜多「三途の川か?」
弥次「ここの賽の河原は極楽なんだぞ。向こうで僧侶達が鐘を鳴らしながら念仏を唱えてるんだ。ちょうど湖の畔の地蔵堂んとこだ」
喜多「へえー」
弥次「辻堂は さすがにさいの かわら屋根 されども鬼は見えぬ極楽、だ」
喜多「お茶漬の さいのかわらの辻堂に 煮しめたような なりの坊さま、ってのはどうだ」
弥次「どんな意味だ?」
喜多「お茶漬の "菜" と "賽" をかけたんだよ。坊さんは醤油で煮たような服を着てる」