detail

 

喜多「あっ、ここなら泊まれるかも」

弥次「ごめんくださーい。泊まれますかー」

 

宿の亭主「いらっしゃいませ。お二人様ですか、どうぞ空いております」

 

喜多「まじっすか。うわあ、よかった」

ホッとして玄関へ入った。

 

亭主「お疲れ様でした」

弥次「いやあ、どこもいっぱいで、もう半分あきらめかけてたんですよ」

 

亭主「他の宿は皆お大名のお連れが入っていますからね。うちは泊まりの宿に指定されなかったので大丈夫ですよ」

 

弥次「こんなにキレイな宿なのに?」

 

亭主「うちは旅籠を始めたばかりなんです。まだ正式な手続きが済んでないので指定宿にならないんですわ」

 

喜多「へえ、そうなんですか。や、でもおかげで助かった」