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弥次「俺ほとんど寝てねえ」
喜多「俺も」
弥次喜多「ふあぁぁ。。。」
宿を出てすぐに、大名の荷物を運ぶ長持が引きもきらず通りかかった。
喜多「長持のやつら、あんなに重そうな荷物をよく担ぐよな、あの尻を振るザマ面白いなあ
弥次「あの連中が尻を振り回すのを見てたら、だんだん気分が塞ぎこんできた…」
喜多「なんでだ?」
弥次「いや、追い出したおふつのことが懐かしくてさ…」
喜多「男の尻で思い出すのか!」
弥次「しり…おふつー…」
喜多「笑えるな」
しばらく行くと、向こうの方から変な動きをする坊主がやって来るのが見えた。
弥次「やべ、ちょんがれ坊主だ」
喜多「ちょんがれ? なんだそれ」
弥次「知らないのか。ちょんがれ節とかいうデタラメな歌を歌いながら金をせびる物乞いだよ。絡まれるとうっとおしいぞ、ほら来た」